富久山自動車学校で「オンライン学科教習」開始 台風被災教訓に

 
オンラインで学科教習を行う指導員

 郡山市の富久山自動車学校は2日、オンラインの学科教習を始めた。2019年の東日本台風(台風19号)で被災した教訓から校内のオンライン化に着手。関係機関と連携しながら検証を重ね、円滑な運用にこぎ着けた。

 ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、指導員と教習生が映像を共有しながら、顔を合わせてやりとりする。応急救護など教習所で行う以外の学科教習をどこにいても受けられる県内でも先駆的な取り組み。

 一つの授業の定員は25人ほど。オンラインでも知識を身に付けられるよう、教習中の退出を禁じるなどのルールを設け、担当教官とは別の指導員が教習生たちを画面越しに確認する体制を整えた。授業の様子は保存する。初日は県内外の教習生延べ3人が受講。今後は1月40コマほどの授業を実施していく予定という。

 同校は、台風で教本など紙媒体の資料が水没してしまった教訓から、打ち合わせや社内行事などさまざまな場面でオンライン化を進めてきた。併せて、複数のアプリの検証や県警と連携したルールづくり、予約サイトの開設などオンライン学科導入に向け入念に準備を重ねた。県内外から延べ約45人のモニターを募り、リハーサル授業も行った。鬼生田顕英社長は「ただ実施するだけでなく、安全知識を身に付けてもらうために活用していく」と話した。