福島県、事前申請なく接種を 県外避難者の新型コロナワクチン

 

 全国知事会は6日、新型コロナウイルス対策本部の会合をオンラインで開いた。参加した内堀雅雄知事は、ワクチン接種を巡り、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故による県外避難者も、避難先の市町村で事前の申請がなくても接種が受けられるよう、国と協議していることを明らかにした。

 ワクチン接種は住民票のある市町村で受けるのが原則だが、災害による避難などは特例として、現在の居住地で受けられるよう制度化されている。県によると、台風や水害などで応急仮設住宅に避難している住民は、事前の申請が不要。だが、原発事故による避難者はこの対象外とされ、避難先の市町村であらかじめ申請が必要だったという。

 内堀知事は、これを「(避難者にとって)大きな負担となる」と述べた上で「避難先の市町村でも円滑に接種できるよう配慮と協力を願う」と求めた。避難元の市町村から届く「接種券」だけで受けられる流れを想定しているという。

 このほか、ワクチン接種が近づくと副反応への関心が高まり、情報が不足した場合は接種控えにつながると指摘し、国に対して速やかに情報提供するよう提言した。

 また、大規模接種に向けて財政需要が生じる可能性があるとし、「財政措置について柔軟かつ迅速な対応を国に求める必要がある」と訴えた。