藤沼湖の慰霊碑に黙とう 川内、鮫川村長ら訪問

 
慰霊碑を前に、森さん(左)から藤沼湖決壊による被災状況などを聞く遠藤村長(右)と関根村長(右から2人目)ら

 川内村の遠藤雄幸村長らは7日、東日本大震災で決壊した農業用ダム「藤沼湖」の記憶を伝え、犠牲者を弔うため須賀川市長沼地区に完成した慰霊碑を訪れ、黙とうなどをささげた。

 地元有志でつくる実行委が同市滝の防災公園に建立した慰霊碑は1月26日に完成。碑の材料に川内産の御影石が使われている縁で遠藤村長の訪問が実現した。同地区の取材を続けるフリーアナウンサーの大和田新さんと、その呼び掛けで鮫川村の関根政雄村長らが一緒に訪れ、慰霊碑を前に大和田さんが実行委の取り組みや慰霊碑の碑文を紹介し、全員で黙とうした。

 碑の建立に取り組んできた実行委員長の柏村国博さんと事務局の森清道さんが、両村長らに慰霊碑建立の経緯や死者7人、行方不明者1人を出した被害の状況を説明。柏村さんは「二度と犠牲者を出さないよう、被災者の証言を残し、後世につなぎたい」と力を込めた。

 遠藤村長は「震災の被害は沿岸部が注目されがちだ。ここに来て、伝えることの大切さを再認識した」、関根村長は「力を合わせ、形にしてつなぐという思いを感じた。実際に足を運ばなければ分からないことがある」とそれぞれ語った。

 実行委は震災から10年の節目となる3月11日、慰霊碑の除幕式を行う予定。