生きた牛の肉質、AIが見極め 超音波画像や市場評価を「学習」

肉質評価システムについて意見するパネリスト
福島イノベーション・コースト構想に基づく研究に取り組む、県や帯広畜産大などのチームが、牛の成育段階で肉質を推定できる情報技術を開発した。AI(人工知能)を活用し、本県畜産振興を目指す。県環境創造センター交流棟コミュタン福島(三春町)で2日、新技術に関するシンポジウムが開かれた。
2019(平成31)年4月、国から先端農林業ロボット研究開発事業として、研究計画が承認された。新技術では、牛の肥育段階での超音波画像や、出荷後の食肉の画像、市場の評価などのデータをAIに学習させる。
超音波画像をシステムに入力することで、類似の食肉画像を出力できる。肥育時から食肉の品質を見極めることができる仕組み。肉質が劣る見込みであれば、出荷までに餌など飼養状況を改善できる。また、脂肪の状態に優れた牛を選ぶこともできるため、取引価格向上も期待できる。新技術は新年度から、県内の畜産現場で活用される見通し。
シンポジウムでは、技術開発に携わった関係者や有識者が意見交換した。帯広畜産大の口田圭吾教授は「品質改良に役立てていきたい」と述べた。
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