鳥インフル、郡山の白鳥1羽は高病原性 福島県、監視を強化

 

 環境省と県は8日、郡山市逢瀬町の田んぼで死んでいたオオハクチョウ1羽を詳しく検査した結果、高病原性で致死性の高い鳥インフルエンザウイルス(H5N8亜型)に感染していたと発表した。遺伝子検査での陽性反応を受け、北海道大で行われた検査で確定した。県は感染拡大防止に向け、野鳥の監視を強化する。

 県内で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されたのは2016(平成28)年12月以来4年2カ月ぶり。高病原性の確定を受け、県や同省は9日から死骸発見場所から半径10キロ圏内の「野鳥監視重点区域」に専門家チームを派遣。感染範囲や感染源の推定、周辺の風向きなどを調査する緊急調査を実施し感染拡大防止につなげる。

 このほか、県は28日まで同区域を2日に1回、ハクチョウやガン、カモが千羽以上確認されている県内8カ所を3日に1回巡視し、死んでいる野鳥がいないか監視する。

 県内の養鶏場ではこれまで異常は確認されていない。県は、県内の養鶏場に対し改めて情報提供と感染防止対策徹底を呼び掛けた。

 また、鳥と濃密な接触がある場合を除き、人が鳥インフルエンザに感染することはないとして〈1〉死んだ野鳥に素手で触らない〈2〉鳥のふんに触れた場合は手洗いとうがいをする―などの対応を求めている。同じ場所で多くの野鳥が死んでいるのを見つけた場合は、県や市町村に知らせてほしいと呼び掛けている。

 野鳥の群れ多く確認

 福島市小鳥の森のチーフレンジャー長門真弓さん(48)によると、今年はハクチョウなどの群れが例年より多く確認されている。今年1月に県内全域でも行われた全国ガンカモ一斉調査では、ハクチョウやカモの数は昨年の3倍近く多かった。雪の多さが影響しているとみられる。