コロナワクチン配分平等に 内堀知事、自治体間の進度配慮

 

 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を巡り、内堀雅雄知事は8日、国から提供を受ける保管用の冷凍庫やワクチンの地域配分について「県としては基本的に平等にやっていく」と表明した。市町村間で体制や接種の進度の差が広がらないよう、医療体制や手続きの流れをまとめたマニュアルの提示と併せ、県内外の先進的な取り組みを情報共有する考えも示した。

 福島市で行った県市長会との意見交換で説明した。出席した市長からは、医師・看護師の偏在や地域特性でワクチン接種の進度に格差が生まれ、住民の不安・不満につながりかねないとの声が上がった。

 内堀知事は「県民が似たタイミングで接種するのが好ましい」と述べ、冷凍庫やワクチンを平等に配分する意向を示した。一方、国側の供給体制が不透明なことなどから「遅れる自治体も一部出てくると思う」とも述べ、市町村のばらつきを極力抑えるため「小規模な自治体を中心に配慮していく」と語った。

 また南相馬市の門馬和夫市長は、県内外の390自治体に市民約4100人が避難しているとして県に柔軟な対応を要請した。内堀知事は、避難先の市町村で事前申請なしに接種が受けられるよう国と協議していることを説明し「全ての都道府県に本県の避難者がいる。不安や不満を持たない接種体制をつくる」と強調した。