「新型コロナ変異株」福島県初確認 1月下旬発症、英滞在歴なし
厚生労働省は9日、本県の30代男性が、英国で報告されている新型コロナウイルスの変異株に感染していたことが分かったと発表した。男性は、同じく変異株の感染が分かった他県の男性10人と同じ国内の施設を利用しており、厚労省は変異株によるクラスター(感染者集団)発生との認識を示した。県内在住者で変異株の感染が確認されたのは東北で初めて。
本県の男性以外の10人は栃木、群馬、茨城、埼玉、神奈川、長野、静岡に住む20~50代の男性で、全員英国滞在歴はない。国のクラスター対策班が調査する中で検体を国立感染症研究所で遺伝子解析した結果、変異株だと分かった。いずれも不特定多数の人との接触はないとしている。
男性は1月下旬に発症して入院した。県は、男性の濃厚接触者調査などが終了しており、男性を起点とした新たな感染の広がりはないとしている。厚労省や県は個人の特定につながるとして11人が使用していた施設の所在地や種類、個別の症状、入院状況の有無などを明らかにしていない。
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