「PCR検査ボックス」開発 郡山3社、軽い移動式を安価供給

郡山市のものづくりや医療機器関係の3社が、比較的安価で軽い移動式の「PCR検査ボックス」を開発した。医療機関の声を参考に、地元企業がそれぞれの得意な技術を生かした。
検査ボックスは幅90センチ、奥行き50センチ、高さ1.9メートルほど。医療従事者がガウンや手袋を着けてボックス内に入り、前面の穴から手を出して検体を採取する。
キャスター付きで自由に動かせるため、車に横付けするドライブスルー検査にも対応できる。未使用時は折り畳みも可能で、場所を取らずに保管できる。一般的に40万~50万円程度という検査ボックスの販売価格を12万円(税別)に抑えた。
開発したのは、包装資材製造などの「有明」と機械工具総合商社の「永崎機工」、医療用具販売などの「メディカルネット」の3社。プラスチック段ボールなどを使い、飛沫(ひまつ)防止の性能と価格を両立させた。昨年11月に製品の販売を始めた。
製品開発は、同市のすずきクリニックから協力を求められたのがきっかけ。透析医療を行う同クリニックでは患者に熱がある場合、陽性か迅速に判断できるのが望ましいが、従来の検査ボックスは「診療所レベルで購入するにはちゅうちょする価格だった」(鈴木一裕院長)という。同クリニックは昨年11月に製品を導入、ドライブスルー方式の抗原検査などに役立てている。製品の問い合わせはメディカルネット(電話024・922・3100)へ。
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