ワクチン拠点、福島県内「27施設」 新型コロナ、7地域に指定

 

 県は9日、県内で3月中旬の開始を見込む医療従事者らを対象とした新型コロナウイルスのワクチンの保管と接種が可能な「基本型施設」に、27施設を選んだと発表した。この施設に超低温冷凍庫を各1台配置し、地域内の接種の拠点として優先接種を進める。県は、今後の高齢者や一般住民への接種につなげるため、円滑な接種態勢の構築や接種マニュアルの作成を急ぐ。

 県庁で開かれた医療調整本部会議で示した。県中、県北、会津、いわき、相双、県南、南会津の7地域でそれぞれ指定しており、優先接種は医師や看護師のほか、患者を搬送する救急隊員、保健師らが対象となる。県は、約6万6000人が該当すると見込んでいる。

 基本型施設は、人口や接種対象者数などを考慮して割り当てた。27施設の冷凍庫のうち、23台は国から配備され、残る4台はすでに施設で保有しているものを使う。県は「問い合わせなどの混乱を避けるため」として、該当する市町村や場所を明らかにしていない。

 また、一般住民への接種が始まる時期には国から追加分の冷凍庫が届く予定で、全市町村に計170台が配置される計画という。

 ワクチンはまず基本型施設に届けられる。県は、この施設からワクチンを移送して接種を行うことができる診療所など「連携型施設」の選定を進めており、地域内での円滑な接種につなげたい考え。ただ、ワクチン接種は国内の供給状況などに伴い流動的だ。当初3月下旬としていた高齢者への優先接種の開始時期について、県は4月以降になるとの見通しを示した。その後、高齢者施設の職員らや、一般住民の順に接種が始まるが、不透明な部分は多い。

 県は医療従事者らのワクチン接種開始に合わせ、専用コールセンターを開設する。副反応など接種に関する相談を受け付ける。先行事例を踏まえた接種マニュアルの作成も進めている。