室屋さんと学生が「風洞実験」 飛行機の部品、共同開発事業

 
学生と風洞実験に立ち合う室屋さん(左)

 エアレースパイロット室屋義秀さん(48)と学生が機体部品を開発する「リアルスカイプロジェクト」で、開発した吸気口が効率的に空気を取り込むかどうかを確かめる「風洞実験」が10日、南相馬市原町区の福島ロボットテストフィールドで行われた。

 室屋さんが代表を務める航空マーケティング会社「パスファインダー」と、県立テクノアカデミーの学生が共同でプロジェクトを進めている。学生が作った吸気口を機体に搭載し、室屋さんの操縦による飛行を目指している。

 吸気口は機体内部に空気を取り込み、エンジンの燃焼効率を上げる重要な部品。機体前部のプロペラ下部にある。昨年12月に部品を取り付けた際、機体と部品の間にずれがあったため改良を重ねていた。

 この日の実験ではロボテスフィールドの風洞棟で、吸気口に風速約20メートルの風を送り込み、効率的に空気を取り込めるかを測定。パスファインダーによると、エアレースで使われている吸気口は通常、円柱構造だが、学生が開発した吸気口は空気の出口が細く、通常より速く空気をエンジンに送ることができるという。

 プロジェクトリーダーの渡辺陵さん(19)は「思っていたより迫力のある実験だった。想定していた数値と違う部分もあり、改良を進めて安全に飛べる部品を作りたい」と意気込んだ。

 学生と実験を確認した室屋さんは「学生自ら考え、熱意を持って取り組む姿に感動した。整備技術など実際に機体を飛ばすとなると課題はある。プロの世界で使える安全第一な部品を作ってほしい」とエールを送った。