福島県内の感染「起点は飲食、往来から」 医療、高齢者施設に拡大

 

 県は12日の新型コロナウイルス感染症対策本部員会議で、感染拡大が顕著だった昨年11月~1月に陽性が判明した1347人の調査結果を公表した。推定感染源は多い順に家庭内382人(28%)施設223人(17%)県外141人(11%)。内堀雅雄知事は「飲食店や感染拡大地域との往来を起点に家庭や職場に広がり、結果的に医療施設や高齢者施設に拡大した」と分析した。

 期間中に発生したクラスター(感染者集団)は19件で、医療・福祉施設関係が最多の9件を占めた。ほかは飲食関連5件、教育施設3件、職場関連と合宿が1件ずつ。感染が拡大した事例として、換気が不十分な飲食店でのマスクなしでの会話やカラオケ、帰省を含む県外との往来、発熱やせきなどの症状がある中での出勤などを挙げた。身近な飲食などから感染が広がり、医療機関や高齢者施設に波及した可能性も指摘した。

 また、死亡者は9日現在で59人(男性27人、女性32人)に上り、平均年齢は86.0歳だった。病院や高齢者施設でのクラスターが続発した12月以降の増加が顕著で、院内や施設内感染が75%を占めた。死亡した人の大半が他の持病や疾患を持っていたという。

 内堀知事は県民に「一人一人の理解と協力をお願いしたい」と重ねて感染対策を徹底するよう求めた。

 重症者病床49床に

 会議では、高齢者施設での感染拡大が目立つ南会津地域で福祉施設の職員約600人にPCR検査を実施する方針や、県内の重症者専用病床を42床から49床に増床したことも報告した。