風力発電機ギア部分のオイル交換に新手法 専用ポンプ搭載の車で

 
専用車両でオイルを圧送した実証実験

 電気設備や再生可能エネルギー発電機の施工、保守を手掛ける誠電社(福島市)は、風力発電機のギア部分に使われている「風車増速機オイル」の交換に、専用のポンプなどを搭載した車両を使う方法を開発した。12日、同市で実証実験を行い、開発に関わった企業関係者らに公開した。

 風車増速機オイルは、風車のギア部分の摩耗を防ぐためのもので、300~600リットルを3年に1度交換する必要がある。

 新しい手法は、車に積んだポンプからオイルを圧送し、何十メートルもの高さの風力発電機のギア部分に装填(そうてん)する。従来は人が昇降機を使って上部まで運び、作業に約4日かかっていた。新手法だと作業を1日に短縮することができ、従業員の負担も減らすことができる。

 風力発電のメンテナンス分野の事業化を目指し、県内企業で構成する「地域主導型ふくしま風力O&M事業化ワーキンググループ」の成果の一つ。県の再エネ研究を支援する補助金を活用して取り組んだ。実験では、専用車両を使い、300リットルのオイルを高さ20メートルの足場まで約30分で送った。同社の渡辺誠社長は「従業員の負担を軽くすることができる。風力発電のメンテナンス分野の先駆けになるよう取り組んでいきたい」と意気込んだ。