2月14日時短終了、福島県内の飲食店「希望と不安」 対策を徹底

 
時短営業が要請されてから、人影がまばらなJR郡山駅近くの繁華街=12日午後7時ごろ、郡山市駅前

 酒類を提供する飲食店に対する県の営業時間短縮要請が、14日で解除されることが決まった。ただ、感染拡大防止対策が緩むことはない。県内の飲食店は、対策の徹底を図りながら客を迎える準備を整える。

 「正直うれしい」。福島市のイタリアンレストラン「MASUZO(マスゾウ)」の大沢益三社長(53)は解除の一報を喜ぶ。年末年始2カ月間の売り上げは前年より約7割減少。早速、来週から通常営業を再開する予定だが、不安がないわけではない。「解除を受け一気に外出する人が増えた場合、感染リスクが高まるのが怖い」。そのため、来店客を案内する際は店員が距離を取ったり、消毒や換気を徹底したりする方針だ。

 会津若松市の居酒屋「権兵衛」店長の野崎義充さん(42)は「感染症に対応した生活の仕方が定着しつつあり、客足は簡単に戻りそうにない」と肩を落とす。例年なら送別会の予約などが入る時期だが「今年はまだゼロ」という。そのような中でも「広い部屋を提供するなど、できる限りの感染防止対策をしながら、お客さんを迎えたい」と気を引き締める。

 「まだ感染症が収まったわけではない」と客を入れた営業の再開時期を慎重に考えているのは、いわき市平の焼き鳥店「酔喰楽(ようくうらく)」の深谷考史代表(45)。解除後も、2月いっぱいは事前予約制のテークアウト限定で営業することを決めた。

 マスクを付けていない客の入店を断る、入り口で手指を消毒してもらうなどの対策の徹底を継続する考えで「感染防止を第一に対応したい」と話した。

 店外にもチラシ検討

 郡山市のJR郡山駅前の居酒屋「安兵衛」は、店の感染防止対策についてまとめたチラシを店内に張っているが、今後は店の外にも張り出すことを検討している。

 店を経営する早川健児さん(44)は「お客さんに安心して利用してもらえるよう、気を緩めずに対策を続けていきたい」とし、利用者が感染対策を徹底している飲食店を判別できる仕組みを整える必要があると、県の対応を求めた。