盗難被害の仏像再現 会津工高生、3Dプリンターなど技術活用

 
馬場住職(右から4人目)に仏像を手渡した会津工高機械科の生徒

 会津坂下町の円城寺で2018(平成30)年に盗まれた本尊・阿弥陀如来坐像が、3Dプリンターなどを使った最新技術でよみがえった。手掛けたのは会津工高機械科の3年生7人で、2年がかりで完成させた。

 円城寺の住職を兼務する貴徳寺(会津坂下町)の馬場俊輔住職(58)は「ご本尊様の写真を見て懐かしんでいた。生徒の力の結集で、心から感謝します」と喜んだ。

 会津坂下町で起きた窃盗事件では、無人だった円城寺と恩乗寺から仏像計5体が盗まれ、今も事件は解決していない。本尊がなくなった円城寺では、貴徳寺からほかの像を運び込み、人々の心の支えにしてきた。

 会津工高の機械科職員が寺が困っていることを知り、課題研究の授業で像の復元に取り組んだ。盗まれる前に撮影された数枚の写真のデータから、ソフトを使い3Dデータを作成。写真の枚数が足りなかったため、類似する木彫りの像を購入し、3Dプリンターで原型を出力。3Dプリンターでは一定の大きさのパーツしか出力できないため、58のパーツに分けて組み合わせた。金色に塗装し、高さ約80センチのほぼ実物大の像を完成させた。