復活心待ち「激励メッセージ」 エビスサーキット、土砂除去開始

大規模な土砂崩れで倒壊した施設の建物=14日午後0時10分ごろ、二本松市・エビスサーキット
施設内の斜面が崩壊した二本松市のエビスサーキット。大量の土砂が崖下のコースに流れ込み、レストランや倉庫などががれきと化した。「なぜ、こうなったんだ」。熊久保信重社長は惨状を見つめて声を振り絞った。
エビスサーキットは、国内外に知られるドリフト走行の聖地。昨年来の新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、同じ敷地内にある放し飼いの動物園「東北サファリパーク」とともに、厳しい経営が続いている。
土砂が流れ込んだ「西コース」には、自動車メーカーからイベント会場として予約が入り始めていた。熊久保社長は「今年こそは」と意気込んでいたが、東日本大震災10年の節目に襲った予期せぬ余震が期待を打ち砕いた。
「途方に暮れてばかりはいられない」。SNS(会員制交流サイト)で被災したことを発信すると、「#がんばれエビスサーキット」と銘打って激励のメッセージや復活を心待ちにするつぶやきが寄せられ始めた。
山崩れから一夜明けた14日午後には、現場に重機を入れ、土砂の除去を始めた。熊久保社長は「復旧見通しは立たないが、一歩一歩前に進むしかない」と語った。
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