震度6強、雨が追い打ち「怖い」 強風、余震...二次災害の恐れ

 
強まる雨の中、地震で瓦が崩れた屋根にビニールシートをかける修理業者=15日正午すぎ、新地町

 震度6強の次は強い雨。大きな揺れで傷ついた建物や大地は、大雨による二次災害の懸念が高まる。震度6強を観測した相馬市や新地町は、屋根を応急修理するためのブルーシートや土のうを住民に配布。被災した住民たちは休むことなく連日の対応に追われた。

 15日午前、相馬市の会社員の男性(65)は、家族3人で瓦がずれた屋根を補修した。作業はちょうど雨が降り始めのころ。男性は「雨が強くなる前に補修できて良かった。少しでも早く雨が過ぎ去ってほしい」と祈るように話した。

 自宅を含む3棟で数え切れないほどの瓦が崩れる被害があった新地町の男性(72)。ブルーシートは町役場で配布を受けたが、足りない分を宮城県のホームセンターで調達した。工具業者を呼び、10枚以上のシートと70袋ほどの土のうで2日間かけて応急処置を行った。「10年前も直したのでがっかり。修理にいくらかかるのか」とため息をつきながら、「二次災害が起きないか不安だ」と雨を見つめた。

 14、15の2日間で相馬市では約1100世帯、新地町は約600世帯にブルーシートを配布した。

 「自然災害はいつ来るか分からない」。降り続く雨や強風、余震を心配しながら、本宮市の農業の男性(69)は壊れた倉庫の片付けを進めた。男性方は、地震の影響で石造り2階建ての倉庫が倒壊した。二次災害への不安を口にし「被害が広がらないように」と願った。

 二本松市は15日正午、市塩沢住民センターに避難所を開設し、地滑りが起きたエビスサーキット周辺の住民ら12世帯に自主避難を促した。大雨になるとの気象情報を受けて、新たな地滑りによる二次災害を懸念したためだ。

 同日午後6時30分時点で2人が避難した。避難した女性(80)はサーキット場の地滑り現場の最も近くに住む。1人暮らしのために「自分が避難しないと、周りの人に心配を掛けて迷惑を掛ける。用心に越したことはない」と、市の勧めに応じ、防災グッズなどを持って避難所に身を寄せた。

 「震災、(東日本)台風、コロナ、また地震。いつまで災害が続くのか。これ以上の被害は勘弁してもらいたい」。相馬市のある男性は諦めに近い嘆きを口にした。