新型コロナ影響、尾瀬入山者過去最少に 2020年は10万7000人

 

 本県など4県にまたがる尾瀬国立公園の2020年(入山期の5~10月)の入山者数は前年比約14万800人減の約10万7000人で、環境省が統計を始めた1989(平成元)年以降で最少となった。入山者数は近年減少傾向にあるのに加え、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛が追い打ちとなり、激減した。関東地方環境事務所が18日発表した。

 新型コロナの感染拡大防止のため、本県側の同公園玄関口に当たる檜枝岐村は昨年6月末まで村内の御池駐車場を閉鎖した。同駐車場~沼山峠口間のシャトルバス運行も同時期まで休止したため、本県側から入山できない状態が続いた。村内の宿泊施設や公共施設などへの営業自粛要請も行われ、再開後の山小屋では「3密」回避のため定員を通常より少なく設定するなど、受け入れを制限せざるを得ない状況が続いた。

 10万7000人のうち、本県側からの入山者数は約3万2000人。県によると、同公園の入山口は本県側と群馬県側を合わせて計9カ所あるが、首都圏からの交通の便が良い群馬県側からの入山が全体の7割を占める。このため県は本年度、同公園の本県側エリアの利用促進に向けたウェブサイト「ふくしま尾瀬」を開設し、トレッキングコースの情報や檜枝岐村、南会津町の観光情報などを発信し、てこ入れを急いでいる。

 入山者数は96年の64万7500人をピークに減少傾向が続いている。尾瀬ブームをけん引した団塊の世代の高齢化などが要因とみられる。