1、3号機の格納容器「水位低下」 福島第1原発、漏えい増量か

 

 東京電力は19日、福島第1原発1、3号機の原子炉格納容器で水位が低下していると発表した。13日夜の地震で格納容器の損傷が拡大し、原子炉建屋への漏えい量が増えた可能性があるという。格納容器内には事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)があるが、東電は「デブリの冷却に必要な水量は保たれている」とし、現時点で外部への影響はないとしている。

 東電によると、18日深夜に1号機で水位の低下が確認されたため、他の号機でも詳しい状況を調べた。その結果、3号機でも同様の傾向がみられた。1号機では遅くとも15日から水位が下がり、通常約2メートルある水位が40~70センチ低下した。3号機は遅くとも17日から下がり、約6メートルの水位が30センチ程度下がった。

 各号機の原子炉格納容器は2011(平成23)年3月の事故で損傷。1、3号機からは毎時3トンの水が原子炉建屋に漏れ出すため、同量を注水して水位を保ってきた。今後は、水位を回復させるために注水量を増やすなどの対応を検討する。

 東電の担当者は、19日の緊急記者会見で「過去に注水を一時的に停止した試験でも、同程度の水位低下が起きたことはあり、外部に影響はない」と説明した。

 首相や福島県知事に報告

 東京電力は19日午後5時5分ごろ、原子力災害対策特別措置法に基づき、首相、原子力規制委員会、県知事と、大熊、双葉両町長に対して対応などを報告した。