沿岸ぶらり散策「トレイルコース」整備へ 富岡から試験的に歩く

 
景色を眺めながらJR富岡駅の周辺を歩く参加者

 浜通りの魅力発信に向け県観光物産交流協会などは、本県沿岸部を散策する「うつくしま浜街道」のトレイルコースを整備する。19日、関係者が富岡町からJヴィレッジ(楢葉町、広野町)までを試験的に歩いた。将来的に、環境省が青森県八戸市~相馬市に整備した総距離1025キロの東北太平洋自然歩道(愛称・みちのく潮風トレイル)との接続を目指しており、東北の太平洋沿岸を一つにつないで復興を推し進める。

 潮風トレイルを運営するNPO法人みちのくトレイルクラブに「いわきまで道を延ばしてほしい」との要望があり、同法人と観光物産交流協会、県内沿岸部の市町村などが連携して、新地町からいわき市まで約200キロの浜街道トレイルの整備を目指している。

 この日は約40人が17.2キロを歩いた。潮風トレイルの踏破経験があるタレントのなすびさん(福島市出身)も参加し「歩かないと見えない部分もある。歩くことで、復興の様子などを直接肌で感じてほしい」と強調した。20日はJヴィレッジからいわき市久之浜町までの15キロを歩く予定。

 観光物産交流協会などは今後、双葉郡やいわき市勿来地区などでイベントを開き、住民から意見を募る考えで、高荒昌展理事長(63)は「訪れた人が散策を楽しみ、地域の復興の様子や名所を紹介できるルートをつくりたい」と話している。

 潮風トレイルについて国内外から地図を求める問い合わせが相次ぐなど注目が高まっており、浜街道トレイルとの接続には環境省の認可が必要となる。同法人の担当者は「東北の太平洋沿岸部を一本につなげることで、国際的な発信力も高まる」と期待を込めた。