震災余震「50年以上」 福島大・中村准教授、岩盤のずれ広範囲

 

 福島大人間発達文化学類の中村洋介准教授(44)=自然災害科学=は福島民友新聞社の取材に対し、本県沖を震源に13日に発生した震度6強の地震のような東日本大震災の余震が「少なくとも50年以上は続くのではないか」との見方を示した。中村准教授は「普段の生活の延長として日ごろから地震への備えをすることが大切」と呼び掛けている。

 この本震の震源域に近い地域では、地下の岩盤がずれて力の釣り合いが不安定になっている。余震は、このずれを正そうとする動きの中で発生する。

 今回の地震も余震域内で発生しており、巨大地震が原因で誘発されたケースだという。中村准教授は「余震が起こる可能性は広範囲にわたっており、岩盤の修復が終わらない限り、余震は今後も続いていく」と述べた。

 一方、今回の地震では東日本大震災のような深刻な建物被害や津波がなかった。中村准教授は、今回の地震のマグニチュードの大きさが東日本大震災の約300分の1にとどまったほか、震源が約55キロと震災と比べて深かったことから、より深刻な建物被害や津波被害が発生しなかったのではないかと分析する。その上で「余震は時間の経過とともに収まりつつあるが、油断大敵だ」と、防災意識を継続することが重要だと指摘する。