運休続く新幹線「仕方ない」 復旧急ぐ、耐震未施工の電柱被害

地震の影響で県内区間などが被災した東北新幹線は那須塩原(栃木)―一ノ関(岩手)間で依然、運休が続く。電柱約20本が傾き、高架橋の柱約10本も損傷するなど、地震による大きな被害が判明。JR東日本は24日始発からの運行再開に向け、復旧を急いでいる。
「普段よりも時間がかかって不便だけど、もう仕方がないよね」。上り方面で県内から最も近い新幹線停車駅となっている栃木県のJR那須塩原駅。仕事のため都内に向かうという郡山市の自営業男性(51)はそうため息を漏らした。仕事の打ち合わせで都内に行かなければならず、昼の新幹線に間に合わせるため車を運転し、郡山市から約1時間かけて同駅西口の駐車場に到着した。東北新幹線は県内全区間で運休が続いており、同駅周辺の時間貸し駐車場には「福島」や「郡山」「会津」といった県内ナンバーの車が多く並ぶ。男性は「一日も早く復旧してほしい」と言い、新幹線に乗り込んだ。
JR東日本によると、被害のあった電柱は新白河―古川(宮城)間に集中し、傾いたりした電柱は、通過する列車があれば車両を傷つける恐れもあった。JR東日本は東日本大震災を教訓に、電柱や高架橋などの耐震補強工事を進めてきたが、仙台や南関東などを優先してきたため、今回被害を受けた電柱はいずれも未施工だったという。
24日の再開に向けた復旧が続いており、同社では北陸新幹線の建設に使う予定だった電柱14本の提供を受けるなどしながら作業を進めている。
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