故障放置、東電管理「信頼できぬ」 原子力規制委、対応を批判

 

 原子力規制委員会が22日に開いた会合では、東京電力福島第1原発3号機の原子炉建屋で地震計の故障を放置していた東電の対応を巡り、出席者から批判が続出した。

 特定原子力施設監視・評価検討会の会合にオンラインで参加した外部有識者の蜂須賀礼子さん(大熊町商工会長)は今回の地震後に「東電の発表(内容)が信頼できない。もっといろいろな事案が起きているのではないか」と危惧する声が町民から相次いで寄せられたことを明らかにした。危機管理体制の問題点を挙げ「東電が地域住民に信頼されていないのが悲しい」と率直な思いをぶつけた。

 同じく外部有識者の山本章夫名古屋大大学院教授は新潟県中越沖地震や東日本大震災の際も原発の地震計に不具合が生じ、東電が一部の揺れのデータを記録できなかった経緯に触れ「今回の地震にも反省すべきところがある」と指摘した。

 東電の小野明福島第1廃炉推進カンパニー最高責任者は「危機管理ができていなかったことを大いに反省している。情報公開と透明性の確保を徹底したい。設備の信頼性向上についても考えたい」と答えた。

 今回の地震は13日午後11時7分ごろに発生し、東電が1~6号機の監視設備やモニタリングポストの数値などに異常がないことを確認したのは同55分だった。

 規制委の伴信彦委員は東電に「対応に時間がかかっている。速やかな連絡が大切であり、改善を図ってほしい」と苦言を呈した。

 県によると、地震計の故障について東電から連絡はなく、今後確認するという。