復興と平和の思い後世へ あぶくま信金、広島・長崎の信金と交流

 
相互交流を発表した(左から)塚元理事長、太田理事長、川上専務理事

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から丸10年を前に、あぶくま信用金庫(南相馬市)は9日、広島信金(広島市)、たちばな信金(長崎県諫早市)と相互交流を実施していくことを発表した。交流は、業界のネットワークの下、震災と原発事故からの復興への思いと、広島・長崎の被爆者の高齢化に伴い伝承が課題となっている平和への思いを後世に伝えていくことが狙い。今後、役職員同士の人的交流などを進め、記憶の風化防止を図る。

 あぶくま信金の役職員らが8月、広島、長崎の被爆地を訪れ、本県の現状と復興への思いを伝える予定。

 あぶくま信金の太田福裕理事長と広島信金の川上武専務理事、たちばな信金の塚元哲也理事長は同日、Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)で記者会見した。

 太田理事長は「戦後の復興とともに広島・長崎は素晴らしい街となった。いつか私たちも震災からの復興を成し遂げ、誇れる街づくりに向けて尽力する」と述べた。川上専務理事は「息の長い活動にしていきたい」、塚元理事長は「互いの取引先との交流にもつなげたい」と今後の意欲を語った。

 発表会には、信金中央金庫の柴田弘之理事長、全国信用金庫協会の渋谷哲一副会長、東北地区信用金庫協会会長の樋口郁雄福島信用金庫理事長らが出席した。

 川上専務理事、塚元理事長は同日、相互交流の一環として南相馬市の福島ロボットテストフィールドを視察した。