箭内夢菜さん、映画主演に起用 21年秋全国公開、いわきが舞台

 
会見に臨む箭内さん

 吉本興業と県漁連などでつくるいわき市絆の映画実行委員会が、いわき市を舞台とした短編映画「宇宙にたった二人」を製作し、今秋に全国公開する。実行委が10日発表した。福島民友新聞社のイメージキャラクターで俳優の箭内夢菜さん(郡山市出身)を主演に起用、東日本大震災から10年を経た少女の成長を描く。

 映画は、箭内さん演じる「ユメ」と、園田あいかさん扮(ふん)する「ソノ」の2人の少女が主人公。震災の津波で仲良しだった「ナツミ」を亡くした2人が成長し、20歳となったユメの上京をきっかけに災害や友人の死と再び向き合うストーリー。上映時間は約12~15分。全国公開に先立ち、4月に開催される「第13回沖縄国際映画祭」で初公開される予定。

 吉本興業が製作する「地域発信型映画」の一環。今回はいわき市に加え、青森や宮城、山形などほかの東北各県でも、各地を舞台にした短編映画5作品が作られる。5作品をつなぎ合わせたオムニバス作品として劇場公開される予定。いわき市では同実行委が撮影をバックアップする。

 箭内さんと、磯部鉄平監督らは10日、同市で行われた製作発表会見に出席。映画初主演となる箭内さんは「地元愛を出しつつ、主人公とキャラクターを重ね合わせ、大切に演じたい」などと語った。磯部監督は「自分自身は阪神・淡路大震災を経験している。思い出しながら作品を描きたい」などと語った。