午後2時46分、次の一歩に 福島県、東日本大震災から「10年」

 
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で140人が犠牲になった大熊町。鎮魂と古里再生への願いを込めて作った2011羽の折り鶴を囲んで黙とうする人たち=大熊町役場

 本県に未曽有の被害をもたらした東日本大震災と東京電力福島第1原発事故は11日、発生から10年を迎えた。発生時刻の午後2時46分、各地に鎮魂と古里の再生を願い、そして今を生きる県民の姿があった。

 決して忘れることのできないあの日。第1原発が立地する大熊町の役場前に2011羽の折り鶴が並んだ。町内の一部で避難指示が解除されたのはわずか2年前。町民は少しずつ復興する古里を感じながら、静かに手を合わせた。

 多くの命が失われたあの日から10年、新型コロナウイルス感染症が世界で猛威を振るう。クラスター(感染者集団)が発生した竹田綜合病院(会津若松市)は通常の診療体制に戻り、命を守るための闘いを続ける。

 県民一人一人に、それぞれの「3・11」、それぞれの10年があった。そしてこれからの10年、ふくしまの未来も、県民一人一人の手で形づくられる。