福島県指定重要文化財に3件 審議会答申、4月上旬以降指定へ

県文化財保護審議会は11日、只見町の龍蔵院・吉祥院の修験道聖教(しょうぎょう)典籍附(つけたり)版木、西会津町の上小島(かみおじま)遺跡と芝草・小屋田遺跡の出土品一括、いわき市の金光寺(こんこうじ)の木造宝篋印塔(ほうきょういんとう)をそれぞれ重要文化財に指定するよう鈴木淳一教育長に答申した。重要文化財の内訳は典籍、考古資料、建造物が各1件。
同審議会の伊藤喜良会長が県庁を訪れ、鈴木教育長に答申書を手渡した。県教委が22日の定例会で決定し、4月上旬以降に指定となる見通し。
龍蔵院・吉祥院の修験道聖教典籍は龍蔵院の626点と吉祥院の283点。呪符(じゅふ)の版木24点は関連資料として附指定とする。「陰陽雑書抜書(ぬきがき)」など貴重な中世写本の他、近世の典籍も含む。京都周辺の僧侶が持ち込んだものもあり、中央の文化や宗教の地方への波及を見ることができる。
上小島遺跡の土器や石器など895点と芝草・小屋田遺跡の土器や石器353点は縄文中期~後期の資料群。火焔(かえん)土器の源流となった文様の土器や土偶、石棒など信仰に関する資料も含まれる。北陸や関東など他地域との交流を示すものもあり、縄文文化を考える上で重要な資料群と言える。
金光寺の木造宝篋印塔は木造では国内最古級の文保2(1318)年に作られた。先祖の没後100年を前に供養を行う「逆修塔」と、100年後に供養する追善塔の2基一対。材質はヒノキで、一本の木から削り出したと思われる。当時の木工技術の質の高さを今に伝えている。
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