「はじめる」から「かなえる」へ 震災10年で福島県新スローガン

 
県の新スローガン「ひとつ、ひとつ、実現する ふくしま」のロゴデザイン

 内堀雅雄知事は12日、東日本大震災から11年目に入った本県の復興加速に向けた新スローガン「ひとつ、ひとつ、実現する ふくしま」を発表した。変更は9年ぶりで、震災後の10年間の歩みを次代につなぎ、福島県を次のステージへ推し進める決意を表した。

 旧スローガンは、2012(平成24)年3月11日に掲げた「ふくしまから はじめよう。」。震災からの10年で本県は着実に前進したが、原発事故の避難区域を中心に課題は山積し、復興は道半ばだ。そのため県は、複合災害を克服して新しい社会の創造を目指すとの意志を込めた旧スローガンの理念を引き継ぎ、10年間で取り組んできた施策の継続性と実現を重視した。

 内堀知事は「10年を機に『はじめる』から『かなえる』へ軸足を移すことを意識した。一つ一つ実現する福島を掲げ、挑戦を重ねる」と意図を説明した。実現するべき目標に福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想など大規模なものから県民一人一人の健康づくりなど日常的な取り組みまでを挙げ、県民一丸での新スローガンの実践に期待を寄せた。

 新スローガンは県クリエイティブディレクターの箭内道彦さん(郡山市)が企画・監修し、県と昨秋から協議を重ね決定した。県のオリジナル米「福、笑い」のパッケージデザインを担当したアートディレクター寄藤文平(よりふじぶんぺい)さんが考案した7色のロゴデザインと、県内の景勝地や特産品で本県の形を表した旗印「アイランド」も併せて発表した。

 新スローガンのPRに向け「広報隊」を全国から募集する。県内外の団体、企業、個人など、幅広い人からの応募を想定しており、応援と共感の輪を広げる。エアレースパイロットの室屋義秀さんが出演するPR動画の配信も動画投稿サイト「ユーチューブ」の県公式チャンネルで始めた。

TOKIO城島さんがメッセージ

 震災から10年の節目と新スローガン決定を受け、県のCMに出演するなど関わりが深い「TOKIO」のリーダーの城島茂さんは12日、「復興に向け一つ一つ実現しよう。ともに頑張ろう」とのメッセージ動画を寄せた。県のホームページで視聴できる。