飯舘の元気、広報誌に 渡辺さん、震災と原発事故後の10年発行

 
「ふるさとに対しての安心感を届けたい」と話す渡辺さん

 飯舘村の渡辺富士男さん(67)は震災と原発事故後の10年、村民に村のさまざまな情報を届ける広報誌を作り続けている。原発事故に伴う全村避難を経験し、今も村を離れて暮らす人は多いが、渡辺さんは「村で暮らす人も遠くにいる人もお互いに『元気だよ』と伝えられる誌面にしたい」と思いを語った。

 2011(平成23)年8月、避難生活を送る村民向けに広報誌「負けねど飯舘!!」の発行を始めた。年に数回、放射線や教育に対する情報のほか、村に対する希望など住民の生の声をまとめ、各地の村民に届けてきた。

 帰村宣言が出て、村の広報誌としての役目に一区切りが付いた17年。一度は休刊を考えたが、存続を求める声を受けて続けることを決めた。18年からは自費で発行を続けている。心機一転のため題字を「ふるさと飯舘!!」に変えた。

 渡辺さんは新しい10年に向けて「今後も情報を伝え続け、ふるさとに対しての安心感を届けたい」と話している。

 広報誌は希望があれば無料で配布する。