「連携型施設」接種開始 新型コロナワクチン、ふたば医療など

 
ワクチン接種を受ける谷川院長=15日、富岡町・ふたば医療センター付属病院

 新型コロナウイルス感染症の医療従事者向けワクチンの優先接種のうち、クーラーボックスで移送されたワクチンを使用する「連携型施設」での接種が15日、県内で始まった。富岡町のふたば医療センター付属病院は医師ら計10人が米ファイザー製ワクチンの1回目の接種を受け、副反応は確認されなかった。

 連携型施設ではワクチンの移送後、5日間以内に接種を終える必要がある。県によると同日、県が同病院を含む県内9カ所の医療機関にヘリや車でワクチンを送った。

 同病院では午後から谷川攻一院長ら10人が接種を受けた。19日までに対象者50人に接種を行う予定で、谷川院長は「予防接種だけではなく、今までと同じように感染対策を続けていく」と話した。

 南東北病院が公開、福島赤十字病院も

 総合南東北病院(郡山市)と福島赤十字病院(福島市)は15日、新型コロナウイルス感染症の医療従事者向けワクチン優先接種を開始し、報道陣に公開した。2病院で計230人が米ファイザー製ワクチンの1回目の接種を受け、副反応は確認されなかった。

 総合南東北病院では195人が接種。4月中旬に開始予定の高齢者に対する集団接種会場にもなっており、郡山市が計画する流れに沿って行った。小野正博循環器科長は「高齢者接種では問診で滞ることが心配される。集団接種会場で接種する人は事前にかかりつけ医に不安を相談してほしい」と呼び掛けた。

 福島赤十字病院では35人が接種。同病院は昨年12月に新型コロナの院内感染が発生したことを受け、入院する全患者にPCR検査を行っている。鈴木恭一副院長は「対策を徹底しているが検査をすり抜けるケースもあるのが現状だ。ワクチンは、収束に向けた切り札の一つと言える」と語った。