大堀相馬焼「松永窯」西郷に新工房オープン 後進育む陶芸体験も

 
16日にオープンし、約600点の作品が展示販売されている松永窯の新工房=西郷村

 大堀相馬焼「松永窯」は16日、西郷村に新工房をオープンした。伝統の技を携えながらの避難の果て、人の縁によってたどり着いた新天地。3代目窯元の松永和生さん(72)は「西郷に骨を埋める覚悟で、地元の皆さんと一歩一歩進んでいきたい」と新たなスタートに笑顔を見せた。

 新工房は、木造平屋で敷地面積は約330平方メートル。馬の絵付けや、表面の青ひびが特徴的な湯飲みや茶わん、マグカップなど約600点が展示販売されている。展示スペースも設置され、松永窯以外の作品や、全国、海外のアーティストの作品も展示する予定で、相馬焼を中心とした文化交流の場としての役割も期待される。

 今後、絵付けや型付けを体験できるコーナーを設置するほか、ゲストハウスを建設し、長期の陶芸体験を通して後継者の育成にも取り組んでいく方針だ。新工房で行われた開所式には、関係者約20人が出席。安達豪希県南地方振興局長らが開所を祝った。

 間もなく西郷村に転居する松永さんは「10年間、無我夢中であっという間だった。これからも夢中で進んでいきたい。多くの人の交流の場になれば」と語った。

 営業時間は午前10時~午後5時。水曜日定休。問い合わせは同窯(電話0248・21・5334)へ。