渡部前会津美里町長ら再逮捕 官製談合容疑、道路改良工事でも

 

 会津美里町の官製談合事件で、県警捜査2課と会津若松署は17日午後、官製談合防止法違反などの疑いで、前町長の渡部英敏容疑者(80)=同町=を再逮捕した。元斎藤工務所社長の斉藤正直容疑者(64)=同町=も同日、公契約関係競売入札妨害の疑いで再逮捕した。談合事件は、町営住宅の解体工事から道路改良工事に拡大。県警は今後、入札妨害の経緯や手段などのほか、両容疑者間で金銭の授受がなかったかなどについても詳しく調べる方針。

 渡部容疑者の再逮捕容疑は、昨年6月に行われた道路改良工事の制限付き一般競争入札で、入札前に秘密事項の予定価格や最低制限価格を斉藤容疑者に教えて落札させ、入札契約を妨害した疑い。斉藤容疑者の再逮捕容疑は、渡部容疑者からの情報を基に最低制限価格と同額で落札して、入札契約を妨害した疑い。県警は捜査に支障が出るとして、2人の認否を明らかにしていない。

 工事は2019(令和元)年5月に開庁した新しい町役場庁舎周辺の町道整備に伴うもの。県警や町の資料などによると、問題の入札の最低制限価格は8018万7800円。同社を含め4社が参加した。入札では町長の決裁が必要で、渡部容疑者は最低制限価格などを知り得る立場だった。町議会は昨年6月、この工事の請負契約を全会一致で可決している。

 一方、地検会津若松支部は同日、町営住宅解体工事を巡る談合について、渡部容疑者を官製談合防止法違反などの罪で、斉藤容疑者を公契約関係競売妨害の罪で起訴した。