VRゴーグル着け操作「上半身人型」重機 南相馬拠点企業が試作機

 
初めて公開された人型重機の試作機=南相馬市・福島ロボットテストフィールド

 南相馬市に研究拠点を置くベンチャー企業「人機一体」(滋賀県)は18日、開発中の人型重機の試作機「零式人機ver.1・0」を初公開した。

 福島ロボットテストフィールド(南相馬市)を会場に開かれた「ロボテスEXPO2021」で、JR西日本や日本信号と連携して開発中の「上半身人型」重機を公開、棒やボールをつかむ動作を披露した。

 ビルの外壁修理など高所作業での活用を見込んでいる重機で、保守点検や災害対応、夜間作業での活躍も期待されている。

 操作は離れた場所で行う。操縦者はVR(仮想現実)ゴーグルを着けてハンドルを操作し、ロボットと同じ視点で作業を行う。重機が重い物を持ったときは操縦者にも重さが伝わる仕組みとなっているという。

 人口減少に伴い確保が難しくなっている作業員の確保のほか、作業現場でのリスク軽減につながる重機として注目を集めている。

 現在は試作段階で、今後改良を重ね、製品化を目指していくという。金岡博士社長は「福島がロボットの社会実装の起点になればと考えている」と期待した。