原子力看板、3月24日から展示 双葉・伝承館、4種類入れ替え

 
24日から「東日本大震災・原子力災害伝承館」に展示される看板

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の記録施設「東日本大震災・原子力災害伝承館」(双葉町)で、双葉町に掲げられていた原子力推進に関する看板の実物の展示が24日から始まる。国策として進められた原子力発電の「負の遺産」の象徴として掲げることで、原発事故の教訓を後世につなげる。

 県と福島イノベーション・コースト構想推進機構が19日に発表した。今回設置される看板は「原子力 明るい未来の エネルギー」と書かれており、伝承館1階の屋外テラスに設置される。看板は4種類で、原発事故後は経年劣化を理由に撤去され、県立博物館(会津若松市)に保管されていた。残り3種類についても入れ替えなどをしながら順次展示する方針。津波で被災し、旧双葉町役場で保管されていた同町消防団の車両も看板の近くに展示される。

 看板は、原発と共に発展した町の標語として町内に掲げられていたが、事故後は「安全神話」に翻弄(ほんろう)された象徴として注目を集めた。伝承館への設置を求める声があったものの縦2メートル、横16メートルと大型のため見送られ、写真パネルが設置された経緯があった。

 このほか、24日からは特別展示も始まる。仮設住宅での暮らしや地震被害を示す写真や、ホールボディーカウンターなど約40点を展示する。伝承館の収蔵品や新たに収集した資料という。