ふるさと浪江を深く学ぶ 津島小唯一の児童卒業「努力は裏切らない」

 
笑顔で恩師らと最後の記念撮影をする津島小の須藤君(前列中央)=二本松市

 公立小学校の卒業式は23日、県内412校で行われた。本年度の卒業生(昨年5月集計)は1万4987人(前年度比304人減)で、子どもたちが希望を胸に次の一歩を踏み出した。

 東京電力福島第1原発事故で今も避難指示が続く浪江町の津島小は、二本松市・旧下川崎小の仮校舎で卒業式を行い、ただ一人の児童須藤嘉人君が古里との絆を強めた学舎から巣立った。

 同校は今月末で休校となり、原発事故を受けて町教委が2011(平成23)年に始めた避難先の再開校が幕を閉じる。

 須藤君は6年間、家族や教員、学校の支援者らに支えられて浪江のことなどを学び、学校生活の最後に先輩たちと共に学んだふるさとなみえ科10年の歴史を総決算する博物館を作った。

 式で須藤君は「自分にできることを考え、座右の銘の『努力は人を裏切らない』を忘れず、中学校でも一生懸命に頑張る」と決意を示した。

 「人を助けられて、いろいろな人を楽しませる中学生になりたい」。須藤君は4月から、浪江町の学校を離れ、避難先の福島市の中学校に入学する。