吉永小百合さんら舞台あいさつ 郡山で「いのちの停車場」試写会

 
特別試写会で舞台あいさつをする(左から)柳葉さん、吉永さん、成島監督=24日午後、郡山市・郡山テアトル

 吉永小百合さん主演の映画「いのちの停車場」の特別試写会は24日、郡山市の郡山テアトルで開かれた。吉永さんのほか、出演する柳葉敏郎さん、成島出監督が舞台あいさつに立ち、作品への思いを語った。

 吉永さんは、この映画で初めて医師役に挑戦。「新型コロナウイルス感染症の影響で病院には行けなかったが、医師の先生が撮影所に来て何度も教えてくださり、少しずつ学んで撮影に臨んだ」と役作りを振り返った。在宅医療を描いた作品について「この映画では、命を真っ正面から取り上げている。『生きていく力』を感じてほしい。自分の周りにいる人のことを思って見ていただければ」と観客に語り掛けた。

 故郷での在宅医療を選択した末期がん患者を演じた柳葉さんは「故郷に戻りたいという気持ちに共感した。ふるさとは誰にとっても心強く安らげる場所だと思う」と自身の故郷への思いを重ね「さまざまな愛情があちこちに表現されている作品。感じたことを持ち帰り、家族や仲間と語り合ってほしい」と話した。

 成島監督は、コロナ禍の映画公開について「こんな時だからこそ、心に届く作品を通し、映画で元気になってもらえると信じている。作品にはさまざまな7組の家族が登場する。登場人物の誰かを自分と重ねながら楽しんでほしい」と語った。

 吉永さんのファンだという郡山市の石井洋子さん(69)は試写会を終え、「涙なしでは見られなかった。命の終わり方について考えさせられる映画だった」と余韻に浸った。