「市民に夢を」安達駅に智恵子像 彫刻家・橋本堅太郎氏遺作

安達駅西口広場に設置された橋本氏の遺作「智恵子像」。「今ここから」と命名された
二本松市名誉市民で1月31日に死去した文化功労者、彫刻家橋本堅太郎氏の遺作となった智恵子像「今ここから」が二本松市のJR安達駅西口に設置された。28日、現地で除幕式が行われ、市民にお披露目された。
智恵子像は高さ約1.8メートル。同市出身の洋画家高村智恵子の青年期の清純なイメージを着物姿のブロンズ像に仕上げた。市が同駅の東口整備と新駅舎の完成を記念して、橋本氏にシンボル像の制作を依頼。昨夏から制作が始まったが、今年1月初めに石こう像が完成した時に橋本氏の体調が悪化し、他界した。
作品は、新しい駅舎の完成を機に未来に向かって発展してほしいという願いや、駅という場から旅の始まりなどの意味が、夢や希望にあふれる青年期の智恵子の姿と重ねて命名された。橋本氏は生前、「市民や駅利用者に夢を与える作品にしたい」と話していたという。
三保恵一市長や橋本氏の妻芳子さんらが除幕。出席者が橋本氏をしのびながら完成を祝った。
三保市長は「今ここから市民の幸せな人生、新たなまちの発展を願う」とあいさつした。芳子さんは式後、「(除幕式に出席できずに)主人は無念だと思う。二本松には作品がたくさんあり、ここに来ると主人がまだいるように思える」と話した。
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