福島に水素ステーション開業目指す 定置式、燃料電池車普及期待

 

 県は29日、福島市で2022年度に定置式の水素ステーション開業を目指す企業があると明らかにした。定置式は現在、いわき市の1カ所に加え、21年度には郡山市に1カ所開業する見込みで、人口規模が大きい3市に設置されれば水素を燃料とする燃料電池車の普及拡大が期待されそうだ。

 県庁で開かれた水素社会のモデル構築に向けた産学官連携会議で示した。企業名や設置場所は今後、計画が具体化した段階で企業側が公表するとしている。

 県内の水素ステーションは定置式のほか、定期的にトラックで供給する「移動式」が福島、郡山両市に1カ所ずつある。燃料電池車の県内の登録台数(2月末時点)は100台で、東北6県ではトップとなっている。

 会議では、「福島水素エネルギー研究フィールド」(浪江町)の敷地内に、大型車両への水素充填(じゅうてん)に関する研究施設が設置されることも示された。21年度の着工を目指している。

 このほか野村総研は、50年の脱炭素社会実現に向け30年には少なくとも1万3000台の燃料電池車が必要との検討結果を示した。このため、水素ステーションは30年に12基の整備が必要とし、産学官のさらなる連携強化が重要だと指摘した。