三賞の若隆景、福島県「凱旋」 大相撲春場所、内堀知事を訪問

大相撲春場所で自身初の三賞となる技能賞を獲得した若隆景(本名大波渥(あつし)、福島市出身、荒汐部屋)ら「大波3兄弟」は千秋楽から一夜明けた29日、県庁を訪れた。内堀雅雄知事に今場所の成績を報告し、来場所での活躍を誓った。
若隆景は大波3兄弟の三男。長男の幕下若隆元、次男の十両若元春の兄と共に凱旋(がいせん)した。技能賞の表彰状を披露した若隆景は「体が動いて(上位力士相手でも)ひるまず、いい相撲が取れた。来場所も下から上に攻める相撲で上位を目指す」と精進を誓った。
内堀知事は「3兄弟の活躍が私たちの励みになり、福島に勇気と元気を与えてくれる」とたたえた。
若隆元は「苦しい場面が多かった。来場所は大勝ちして上を目指す」、若元春は「後半の取組が課題になった。来場所に向けて頑張りたい」と語った。
訪問後に取材に応じた若隆景は「三賞を受賞して福島に帰ってこられて、すごくうれしい。東日本大震災の10年の節目に、上位で活躍する姿を見せたいと場所前から言っていたので、有言実行できて良かった」と笑顔を見せた。
昨年末に新型コロナウイルスに感染し、先場所を全休する逆境を乗り越えた。若隆景は「復帰後は体重や体力を戻し、ぎりぎりまでしっかり稽古した」と振り返った。
祖父は多彩な技で戦後の土俵を沸かせた元小結若葉山。「福島からの応援はしっかり届いている。狙うは祖父を超えること」と新三役を見据え、古里への思いを語った。
- 浄土平レストハウスが営業再開 磐梯吾妻スカイライン再開通で
- 福島県で新型コロナ37人感染確認 いわきで12人など
- 【風評の行方・処理水放出】販路拡大 支援具体策、提示が先
- TOKIO国分さん始球式 福島レッドホープスのホーム開幕戦
- さくらがご案ニャいします 芦ノ牧温泉駅で「アテンダント」就任式
- 伝統つなぐ檜枝岐歌舞伎 新型コロナ考慮、村民限定で新春公演
- 遊覧船「サンシャインシーガル」就航 小名浜港内巡り観光
- 全日本ジュニアパラレル大回転で日本一 野球とスキー「二刀流」
- 青空の下、届けた元気 アイドルグループ「浪江女子発組合」ライブ
- 小泉環境相「1年前からモニタリング必要」 月内に専門家会議設置