オットセイ元気に海へ 首にナイロンバンド、アクアマリン保護

 
職員らに見守られる中、海に戻るキタオットセイ=30日午後、いわき市平豊間

 いわき市小名浜のアクアマリンふくしまは30日、保護した野生のキタオットセイを海に返した。同館職員や住民らが見守る中、オットセイは同市平豊間の合磯海岸から海へ元気に戻っていった。

 オットセイは2月16日に同市の江名漁港で保護された雄。首にはナイロン製バンドが巻き付き、餌を食べられずに衰弱していたという。保護した時の体重は35キロだったが、治療によって51.5キロまで増えた。バンドによる首筋の傷は少し残っているが、体調は回復しており、群れが日本近海から北上する時期を逃さないよう海に返すことを決めた。

 保護に携わった同館の獣医師平治隆さん(49)は「無事に放すことができて一安心。群れと一緒にロシア方面に戻って生活してほしい」と話した。

 キタオットセイはオホーツク海などに生息。2~5月ごろになると、茨城県沖付近まで南下してくるという。