学校教室を避難所に 「共助」重点に防災計画、いわき・関田地区

 
地域の特性を反映させた関田地区防災計画や防災マップ

 関田総合自主防災会は3月31日までに、いわき市勿来町関田地区の住民らが協力して防災・減災に取り組む「共助」を重点とした地区防災計画を策定した。地域の特性を踏まえつつ、学校教室を避難所として活用することや避難所のトイレの洋式化など、各地共通の課題も盛り込まれ、地区防災計画のモデルとして注目が集まる。

 同防災会は、県の地域コミュニティ強化事業のモデル地区の一つとして、県の支援を受けながら防災計画とマップをまとめた。

 計画には、海岸線に面した関田地区で想定される地震や津波、洪水などの災害、備蓄品リストなどを記載。「『共に作る安心なまち』関田地区」のキャッチフレーズの下、平時や災害時に取り組む活動も整理した。

 資料として添えた防災マップは、防災会のメンバーが町内を歩き、災害時に注意が必要な場所や避難に活用できる建物などを確認し、地図に落とし込んだ。

 関田集会所で開かれた最後の打ち合わせでは、柔軟な避難所運営に向けて学校側と協議を継続することや、行政、防災機関との連携など、今後の課題について意見を交わした。

 計画の策定に協力した県防災士会の藁谷俊史理事は「できるところから行動することが大切。訓練を通して反省し、より良いものにすることでいわきのモデルになれば」と期待した。

 防災会では地区防災計画を千部作成し、4月20日の回覧などで地区の全住民に配布する予定。馬上昌幸会長は「関田の強みや弱みを盛り込んだ計画ができた。地域住民の防災意識の向上につなげたい」と語った。