中学生の学力向上へ、国見町が公営塾 6月開設、協力隊3人指導

地域おこし協力隊として国見町の子どもたちを学習面から支える(左から)矢部さん、田辺さん、三好さん
国見町は6月、町内の中学生を対象にした公営塾「放課後塾ハル」をJR藤田駅前に開設する。放課後を利用した学習支援の体制を強化し、高校受験対策や基礎学力の向上につなげる。町によると、中学生向けの公営塾は県内初という。1日は、塾で子どもたちの指導に当たる地域おこし協力隊の3人に任用通知書を交付した。国見町内に民営の学習塾は一つで、近隣の伊達市や桑折町の塾に子どもたちを通わせる世帯には送迎などの経済的負担が伴っていた。このため、町が教育振興策の一環として、公営塾を運営することを決めた。地域の将来を担う人材育成にもつなげたい考えだ。
町内の県北中に通う生徒が対象で、月曜日から金曜日までの週5日を開放。地域おこし協力隊員を中心に主に数学、英語を指導する。教材費などは生徒側が負担するが、授業料は無料。そのほか、小学5、6年生を対象にした学習スペースも確保する。
協力隊員の任用通知書交付式は町役場で行われ、引地真町長が「子どもたちは地域の宝。公営塾を利用してもらい、能力を伸ばしてほしい」と述べた。塾長の三好菜月さん(27)=東京都=は岡山県で公営塾設立を経験しており「学校と連携を取りながら子どもたちにとってよりよい環境をつくりたい」と語った。このほか、教員免許を持つ矢部高士さん(25)=埼玉県、早大教育学部2年田辺愛恵さん(20)=同=が交付を受けた。
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