「相馬福島道路」24日全線開通 相馬IC-東北道・桑折JCT

 

 国土交通省が「復興支援道路」として整備を進めてきた東北中央道の「相馬福島道路」(延長約45キロ)が24日、全線開通する。未開通の霊山―伊達中央―伊達桑折インターチェンジ(IC)間(延長10.2キロ)が同日開通する。全線開通により相馬地方と県北地方を結び、東北道を経由して山形県へとつながる交通網が誕生する。同省が2日、発表した。

 相馬福島道路は、常磐道と接続する相馬ICを起点に、東北道の桑折ジャンクション(JCT)をつなぐ無料区間。2017(平成29)年3月の相馬山上―相馬玉野IC間以降、相馬玉野―霊山IC間、相馬―相馬山上IC間、伊達桑折IC―桑折JCT間が順次開通。霊山―伊達桑折IC間は当初、3月末に開通する予定だったが、2月に発生した本県沖地震で4カ所の橋に損傷が見つかり、延期を余儀なくされた。現在、福島河川国道事務所が補修を進めており、今月中旬までに完了する見通しとなった。

 国交省は全線開通により、工場の新増設件数や設備投資額が増加している相馬港周辺の産業活性化、農産物輸送の効率化などにつながるとみている。また、安定した救急医療活動にも貢献できるとしている。

 内堀雅雄知事は全線開通に「山形県につながる道路ネットワークが強化されることは県全体の復興と地方創生を力強くけん引する」と期待を示した。伊達市の須田博行市長は「交流人口の拡大による地域活性化などが見込まれ、効果は本県や南東北の発展に寄与する」、相馬市の立谷秀清市長は、同市にある浜の駅松川浦の利用者が相馬福島道路を利用して来場しているとし「市の復興を強力に支援していることを実感している」とコメントした。

 東北中央道は、相馬福島道路を除くと福島JCT―東根北IC(山形県)間が開通しており、将来的に横手JCT(秋田県)で秋田道と接続する。総延長は約260キロ。相馬福島道路を利用して山形県に向かう場合、県内では東北道桑折―福島JCT間で料金が必要になる。

 国交省などは新型コロナウイルスの感染防止を踏まえ、24日午前11時から関係者のみで式典を行う。開通は午後3時半の予定。