花見客受け入れ、感染対策徹底 新型コロナ、福島県内桜の名所

県内は桜シーズン真っただ中。4月最初の週末となった3日は、各地の桜の名所に県内外から多くの花見客が訪れた。新型コロナウイルスの感染者増で全国的な「第4波」もささやかれる中、各地では感染防止対策を徹底しながら花見客を受け入れる。
福島市の桜の名所として知られる花見山公園は、ソメイヨシノなどが見ごろを迎える。春の陽気となった3日は、今季一番の人出となった。
昨年は、新型コロナの影響で観光客の受け入れを中止したが、今年は感染対策を講じた上で受け入れを再開した。いすや手すりの消毒のほか、駅や臨時駐車場と花見山を結ぶシャトルバスを増やして乗客を分散させ、車内では「距離を取った散策を」と呼び掛ける。公園内では1時間に1回、「3密」回避を呼び掛けるアナウンスも流している。家族3人で訪れた同市の40代女性は「アナウンスもそうだが、各所に消毒液や手洗い器が置かれて、安心して楽しめた」と笑みを浮かべた。
日本三大桜の一つにも数えられる三春町の国指定天然記念物「三春滝桜」では今年、QRコードを使い入場者数を管理するシステムを導入した。花見客が1メートルの間隔を保つことができるように、一度の入場者数を約2000人に絞る。場内の飲食も禁止で、売店は土産品販売のみとした。
夜の森に舞う花びら 4日まで「桜まつり」
富岡町の春の恒例イベント「桜まつり」が3日、町のシンボル・夜の森地区の桜並木で開幕した。町内や避難先から集まった町民らが桜吹雪が舞う絶景を堪能した。4日まで。
イベントは当初、10、11日の予定だったが桜の開花に合わせて前倒しした。旧富岡二中周辺の町道約300メートルを歩行者天国にして行われた。同町では全長約2.2キロの桜並木の大半が帰還困難区域となっているが、歩行者天国区間を含め計800メートルを自由に歩いて観桜できる。親子連れなどでにぎわい、桜並木を背景に記念撮影などを楽しんでいた。郡山市で避難生活を送る松本由紀子さん(65)は「満開の桜も美しいが、散り際も格別。来年も楽しみ」と話した。4日の歩行者天国は午前9時~午後3時。
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