「福島医大保健科学部」開設 授業9日開始、医療技術者養成へ

 
開設した福島医大福島駅前キャンパス

 福島医大保健科学部が福島市栄町の福島駅前キャンパスに開設され、3日、記念式典が行われた。同学部は理学療法と作業療法、診療放射線科、臨床検査の4学科で、健康・医療の面から本県復興を支える医療技術者を養成する。

 保健科学部は県内での医療技術者の不足に加え、震災と原発事故に伴う県民の健康指標の悪化などを背景に設置が決まった。福島市栄町のコルニエツタヤ跡地に8階建ての校舎が建設された。延べ床面積は約1万8400平方メートルで、建築費は約89億円。最新の教育実習機器を備え、全国から招かれた教員67人が指導に当たる。1期生の授業は9日から始まる。

 竹之下誠一理事長・学長は現地での記念式典で「医学部、看護学部との合同授業を行い、チーム医療を実践的に学んでもらうことで、県内医療技術者のリーダーとなり得る人材を養成したい」と述べた。

 同学部の開設により福島医大は医学部医学科、看護学部看護学科と合わせて3学部6学科となる。

 優秀な人材確保へ 高校生に情報発信強化

 福島医大は、初めて行った保健科学部の入試で一部学科の志願者数が想定を下回ったことを踏まえ、より優秀な人材を確保するため、県内の高校生に受験を促すための情報発信を強める考えだ。

 4学科のうち作業療法学科の志願者数は59人と最も少なく、定員40人に対する志願倍率は1.5倍にとどまった。辞退者も出たため入学者は38人になった。

 作業療法学科は、日常生活に関わる活動ができるよう支援する作業療法士を育成する。志願者が少なかったことについて、矢吹省司学部長は「県内の高校生に作業療法を理解してもらうための情報発信が足りなかった」と語った。

 その上で、県教委が県立高普通科に医学や保健・医療、福祉などのコース制を導入することから、県教委と連携して志願者を増やしていく考えを示した。