東北初「少壮吟士」内定 吟詠指導者の最高位に郡山・石川さん

 
「少壮吟士」に内定した石川さん。「詩吟を広めコロナ禍の生活に潤いを与えたい」と意気込む

 郡山市の神道流吟詠会副理事長の石川千尋さん(47)は、3月14日に東京都で開かれた全国少壮吟詠家審査コンクール決選大会で入選し、吟詠指導者で最高位の栄誉「少壮(しょうそう)吟士」に東北で初めて内定した。

 少壮吟士はテレビやラジオ出演を通して吟詠を世に広める役目を担う。若手吟詠指導者が出場する最高峰の大会となる同コンクールで3回の入選が必要で、この称号を持つ人は全国に48人しかいないという。

 石川さんは神道流吟詠会創設者の渡部正喬さんを祖父に持つ吟詠一家に生まれ、2歳から「童謡を歌っている感覚」(石川さん)でステージに立っていたという。同会理事長の母渡部鳳凰(ほうおう)さん(74)とは毎日、2時間の練習を共にしている。

 3度目の入賞に手が掛かった昨年の大会は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止に。「練習を重ねられた一方、2年間気持ちを切らさずにいることが難しかった」と振り返る。半音の違いも聞き取れるほど耳が良いという母の技術指導が、その歩みを支えてきた。

 10月末にも正式に少壮吟士に認定され、活動を始める予定。「詩吟を広めてコロナ禍の生活に潤いを与えたい」と決意を語った。