研究、人材育成促進へ アルプスアルパインがいわきに新施設

 
思いついたアイデアを試作できるよう3Dプリンターが設置された施設

 電子部品大手のアルプスアルパイン(東京)は5日、いわき市のいわき事業所内に研究開発、人材育成を目的とした施設「IPPO(イッポ)」を開設した。3Dプリンターや工具を使って製品の試作を行う工房などを備えた施設で、社員の開発アイデアを効率的に引き出そうと社内提案で生まれた。同日、同社が報道陣に公開した。

 施設は、事業所の空き部屋を社員が改装し、広さは約200平方メートル。工房のほか、先進的な他社、自社製品の展示スペースを設けた。会議やセミナーで利用できる多目的スペース、幅広い分野の書籍も設置した。

 同社はいわき事業所で、主に車載ナビゲーションシステムなどの設計、開発、品質評価を手掛けている。昨春、技術革新に向けた提案を社内で公募。社員が日常的に考えついた開発アイデアを形にできる施設が必要との意見が上がり、設置が決まった。

 1月に一部機能の使用を開始し、事務所社員約1000人のうち、これまで延べ500人が利用したという。

 5日はいわき市総合政策部の職員も施設を訪れ、社員と共に連携した技術革新の在り方について意見を交わした。同社の蔵田真吾技術企画室いわき分室長は「思いついたアイデアを形にし、画期的な商品を見て学びながら技術革新につなげたい」と話した。