会津大・大竹教授ら文科大臣表彰 月探査機「かぐや」のデータ解析

 
地質マップの見本を手に取り、受賞を喜ぶ大竹教授

 会津大は6日、科学技術分野の文部科学大臣表彰で、大竹真紀子教授(53)らの研究グループが科学技術賞・科学技術振興部門に選ばれたと発表した。グループのメンバーは、大竹教授が昨年2月まで所属していた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究者ら5人。月探査機「かぐや」の観測データ解析に取り組み、宇宙探査に貢献していることが評価された。

 会津大などによると、データ解析の結果は、3D地形モデルを作成したり、将来の探査領域候補を選んだりするのに活用された。

 大竹教授は、月が反射した太陽光の波長や反射率を分析し、月表面の鉱物を推定する作業を担当。鉱物の種類によって色を使い分けるなど、精度の高い「地質マップ」の作成に成功した。今後の月探査で、着陸地点を決める際に役立つ可能性があるという。

 大竹教授はJAXAを離れた今も、グループのメンバーと連携してデータ解析を続けている。「かぐやのデータには、今もたくさんの宝が眠っている。受賞をきっかけに私たちの研究を知り、参加してくれる仲間が増えるとありがたい」と話した。

 表彰式は14日、東京都の文科省で行われる。

 会津大によると、同大の受賞は2015(平成27)年以来、2回目。前回は教員5人が宇宙探査に関する出前講座を続けてきたことで、科学技術賞・理解増進部門に選ばれた。