葛尾小・中に各1人、大熊2年ぶり新入学児童 公立小中学校入学式

 

 県内の公立小中学校で6日、入学式が行われ、小学生1万3144人(1月末現在で前年度比1119人減)、中学生1万4288人(同747人減)が新たな一歩を踏み出した。一方、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から10年が経過した被災市町村では、今も新入学児童、生徒数の減少が続く。

 原発事故による全村避難を経て、2018(平成30)年春に再開した葛尾村の葛尾小と葛尾中。今春は小学校、中学校にそれぞれ1人が入学した。

 合同で行われた入学式では、新入学児童が「入学するのを楽しみにしていた。運動や勉強を頑張る」、新入学生徒が「何事にも自分の考えや目標を持って進んでいく」とそれぞれ誓いの言葉を述べた。

 村教委によると震災当時、小学校は68人、中学校は44人が在籍していた。原発事故の避難で在籍数は大幅に減り、本年度は児童8人と生徒4人の計12人が、小学校校舎で一緒に学校生活を送る。

 会津若松市で授業を続ける大熊町の熊町、大野の両小には、2年ぶりに新入学児童1人が仲間入りした。

 両小の新入学児童は19年まで4年間、1人か2人で推移していたが、昨年はゼロに。今年ただ一人の新入学児童は「サッカー、縄跳び、勉強を頑張りたい」と抱負を語った。

 大熊中を含む3校は来年4月に町の義務教育学校「学び舎(や)ゆめの森」が開校するのに伴い、本年度限りで休校となる予定だ。

 また、津波被災地でも児童の減少は顕著だ。相馬市の磯部小は、津波被害による住民移転などで今春は震災後初めて新入生がゼロとなった。住民数の減少に伴い、10年に117人いた同校の生徒数も、12年には67人に減少。近年は新入生が1桁台の状態が続いていた。