福島県内6市は高齢者施設「先行」 新型コロナ・ワクチン接種

 

 高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの接種が今月、県内でも始まる。今月第3週までに配分される11市のうち、半数超の6市ではクラスター(感染者集団)発生が懸念されることなどを理由に高齢者施設の入所者らに先行して接種する方針だ。一方、希望者を優先する市では受け付け態勢の整備や問い合わせの対応に追われる。

 「電話が集中し、つながりにくい状況が予想される。今回の予約が最後ではないのでかかりつけ医と相談し、自身の都合に合わせて接種予約をしてほしい」。8日にワクチン接種の予約を電話とウェブサイトの先着順で始める伊達市の担当者は希望者に落ち着いた対応を求める。

 市は3月22日に接種の予約・相談センターを開設し、コールセンターが10の電話回線で業務に当たる。市内高齢者2万1950人分の接種券の発送は終えたが、「接種券をなくした」「まだ届かない」などの相談が寄せられているという。

 初回は約1500人分の予約を受け付ける。1日に県内で初めて接種予約を行った郡山市では、予約分の終了後も電話が殺到するなど一部で混乱もあった。伊達市ではこうしたことを踏まえ、初回予約分の終了後は、受け付け終了の自動アナウンスに切り替える予定だ。長谷川徳也市ワクチン接種係長は「接種券は再発行できる。予約ができなかったとしても今後の予約で使うため大切に保管してほしい」と話す。

 また、15日から電話とウェブサイトで予約を受け付けるいわき市でも混雑が予想されるとして、コールセンターのオペレーターを15人から20人に増員する準備を進めている。市の担当者は「大型連休明けには安定して供給される予定なので、落ち着いて予約してほしい」と話している。