「花の写真館」5月29日開所 東日本大震災で被災、休館

 
震災被害を乗り越え、5月29日に開所する福島市写真美術館「花の写真館」

 東日本大震災で被災し休館していた福島市写真美術館「花の写真館」=福島市森合町=が耐震補強などの再整備工事を完了し、5月29日に正式開所する。震災前は市民が利用できる写真展示施設として親しまれてきたが、新たに多分野の展示会ができる機能などを加え「文化芸術の発信拠点」として期待が高まる。

 同館は1922(大正11)年に逓(てい)信省の電気試験所福島試験所として建てられ、後に日本電気計器検定所福島試験所社屋として使われた。石造り2階建てで、正面を強調する外壁面から張り出した玄関周りや玄関屋根周りの意匠などが特徴。近代建築遺構として希少なため2002年に市有形文化財に指定された。

 03年に市写真美術館として開館。震災で玄関上部の壁に亀裂が入り、内壁が崩落するなどの被害を受けた。一時は解体が決まったが、建築関係団体有志による保存運動などで復旧に動きだした。再整備によって2階が初公開され、展示室4部屋や多目的室が整備された。2階の「旧所長室」も公開される。

 施設貸し出しに向けて、展示用パネルや音響設備、視聴覚機器を整備した。バリアフリーを重視しエレベーターも新設。有料となるが一般の利用開始は7月5日で、予約受け付け開始は5月10日から。問い合わせは市文化振興課(電話024・525・3785)へ。

 ◆25日まで花の写真展 プレオープン企画

 5月の開所に先駆けて、市と県写真連盟は4月7~25日、プレオープン企画として「ふくしま花の写真展」を始めた。花見山や民家園、浄土平など市内各地で撮影された花の写真約40点を展示している。時間は午前10時~午後3時。入場無料。